代表呼びかけ人3氏からのメッセージ

(全国革新懇ニュースに掲載されたものです)

毒瓜を退治し、東京を民主主義の共同体に

なんと素敵な闘いでしょう

   浜 矩子さん(同志社大学大学院教授)

 

 今の日本は、国政と都政の両レベルで下心政治の餌食になっている。都知事選が近づいて来る中で、改めて、つくづく、そう感じます。

 人々のためにあるはずの政策と行政。それらを、自分たちの野望達成のために手段化する。私物化する。この由々しき姿勢、許し難き行動原理において、安倍政治と小池政治は全く瓜二つです。

 我々は、この毒瓜を丸ごと、叩き潰して行かなければいけません。今回の都知事選が、そのための第一撃となることを期待し、確信するところです。善良にして賢明なる市民たちの力と魂をもってすれば、毒瓜の一つや二つ、何のそのです。野党各党にも、団結して市民と魂を一つにしてもらわなければいけません?

 小池都政の下で、東京はどんどん、人々が住む街、人々のための街ではなくなって来ました。下心政治のモンスターが、その目立ちたがり願望を満足させるためのパフォトマンス会場。それが今の東京です。こんな東京はあまりにも悲しい。

 地方自治は民主主義の要です。人々に最も近いところで、人々の意向に従っ政策決定が行われる。その舞台が地方自治体です。国家権力の横暴から人々を守る守護神。それが地方自治体であるはずです。

 東京を再び地方自治体にしなければいけません。民主主義のための共同体にしなければいけません。街にしなければなりません。東京を市民の手に奪還しなければいけません。今回の都知事選はそのための闘いです。なんと素敵な闘いでしょう。

 


都政を変えれば日本は変わる

    五十嵐 仁さん(法政大学名誉教授)

 

 新型コロナウイルスの脅威が高まり、都民の健康と命、生活を守ることが緊急の課題となっています。五輪・パラリンピックも延期になりました。損害は多岐にわたり、莫大ですが、そのツケは都民に回って来ることになります。

 このような情勢の下で実施される都知事選挙は、首都東京の政治決戦として特別の意義を持っています。

 その第1は、最大の地方自治体のトップを決める選挙として、「いのちとくらしを守る」行政のモデルを提示することです。とりわけ、公社・都立病院の独法化、羽田新ルート、カジノ誘致の問題は急速に浮上してきた重大争点です。

 また、小池知事が掲げていた「築地を守る」などの公約がどれだけ実現されたかという検証も欠かせません。

 第2は、モリ・カケ、桜を見る会、検事長人事での疑惑、公文書管理のずさんさ、政治の私物化などで国民の信を失っている安倍政権に審判を下すチャンスだということです。

 都知事選で「ノー」を突きつけ、東京を変えれば日本は変わります。

 第3は、解散・総選挙を間近に控えた時期での大型政治戦としての意義があります。都知事選は共闘の試金石であり、誰が候補者になっても勝てる枠組みを草の根から作っていかなければなりません。「市民と野党の共闘」を確固たるものすることが必要です。

 石原・猪瀬・舛添・小池と続いた不毛な都政の連鎖を断ち切るチャンスです。住民無視の荒れ野となった都政を立て直し、都民の手に取り戻そうではありませんか。

 


オリ・パラ会場攬乱、築地潰し、臨海カジノヘ向かう都政はご免だ

永山 利和さん(元日本大学教授)

 

 先代、先々代の都知事は身から出た錆で小池百合子知事に17兆円を超える財政規模を誇る〝都政城〟を明け渡した。汚名を着た歴代都政城の跡目を小池知事が継いだ。当初、オリ・パラのボート、水泳など開催予定の競技場問題、築地移転予定の豊洲市場の環境・衛生問題などで、先々代の前の石原知事の不始末まで遡るかと見せた、が…。

 顧みれば小池都政4年の功績は何だったろう。

 築地のネズミ退治に何らかの戦果を挙げたろうか。小池百合子戦法は、初発は撹乱が効くかに見えた。衆議院選挙では「分断と排除」戦法で、国政への野望もご開帳に及んだ。思えば、都民ファーストはまさに初発だけだった。3代前の石原都政を引継ぎ、〝都民ラスト〟・〝デベロッパー・ファースト都政〟へ見事に立ち戻った。

 首都東京は、オリンピック選手村開発=「晴海フラッグ」の〝大出血サービ〟に象徴されるように、臨海部にカジノも誘致し、中央、港、千代田の都心区、さらに大崎、新高輪、渋谷、新宿、池袋など主要ターミナル開発を大手金融・不動産・ゼネコンなどデベロッパー軍団がオリ・パラ開催リズムに合わせ、〝濡れ手に粟〟宜しく。〝開発ロンド〟を舞う。

 都政は都営交通、上・下水道などの都民インフラを都開発軍団のインフラに衣替えされる。内開府も特区開発メニューを拡げ、都民の声を聴く術すら奪う。

 こんな都政はご免だ。

 


呼びかけ人のみなさんへ                        4月15日 呼びかけ人会議運営委員会

  新型コロナウイルス感染拡大は、深刻で長期化しています。国と東京都は初動に失敗して、感染を広げ、安倍政権は4月7日、緊急事態宣言を発令するに至りました。しかし、医療体制の危機的状況の打開の方向は見えず、業者、国民からは「自粛と補償は一体に」の悲痛な叫びが上がっています。新型コロナウイルスによる危機は、今までの国政、都政の在り方を根本から問い直すことを求めています。

 こうしたもとで7月5日投開票の都知事選に向けて、各分野、地域でコロナ対応の困難に負けず、呼びかけ人の拡大やとりくみの意思統一などがとりくまれており、おおいに励まされているところです。

  また、多くの方から“呼びかけ人会議”への期待と「今何をすればいいか」との声が寄せられています。そこで〃今できること〃〃今やること〃として以下のことにとりくむことを具体化しました。呼びかけ人のみなさん、ともに頑張りましょう。

〇 4月中に呼びかけ人を1,000人に増やすとりくみ

  ① 各分野、地域ごとの具体的取り組みの計画をたてる

  ② メールや電話での声かけ、組織

 〇「呼びかけ人会議」のサイトを立ち上げ、SNSによる情報発信を直ちにおこなう

       ① 自分が見るだけでなく、みんなで拡散

 〇「呼びかけ人会議NEWS」の充実と拡散

 〇 行動が再開できるようになったら、ただちにダッシユできるよう準備

  ① キックオフ集会の開催

  ② 各分野・地域などでのあつまり、宣伝